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① 基礎工事完成の全景写真です。もちろんベタ基礎で土台は桧です。
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② いよいよ棟上げです。この家も大黒柱を採用しているのでまず一番に大黒柱に差さる梁を大黒柱に差した状態でクレーンでつり上げて定位置に納めます。
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③ この大黒柱に合計8本の梁、野物、桁などの構造材がかかります。家の中心であり、一番力がかかる大事な柱です。一家の大黒柱は、昔から丈夫で大きなものでした。(頑固親父もですよね?(笑))
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④ リビングの天井に化粧で出てくる太鼓梁です。後から木材が乾燥して縮んでも取合い部の隙間が空かないように少しきつめに加工が施されています。なのでご覧のように大きなカケヤでしっかり叩き込まないと入りません。上で叩き込む大工さんも大変です。
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⑤ 大黒柱が建って立ちが決まると外回りの桁を納め内側の胴差しを納めていきます。普通の建て方はこの時点で仮筋交いが10本近く打ってあります。白木建設の建て方はどうですか?まだ一本も打っていません。なぜならホソも長いし、揺れ過ぎず、しなやかに揺れるように、木を活かして組んでます。ですから自然に真っ直ぐ立つように造られているのです。だから仮筋交いを打ってないんですよ~。仮筋交いは桁まで組みあがった状態で柱が垂直に立っているのを見て打ち付けます。
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⑥ このころになると雨も上がり晴天になりました。棟上の時、朝雨が降ると振込みと言って(この家に金が振り込むといって)大工さんは雨が降っても悪くは言いません。(ちょっと強引な気はしますが・・・。)化粧の梁がキレイですね~。
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⑦ いよいよ棟が上がります。この瞬間は墨付けして手刻みした棟梁には何とも言いようのない気持ちがこみ上げてきます。何回建ててもこの瞬間はいいものです。
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⑧ 最後の棟木を納めると棟上完了です。このころになると大工さんたちもカケヤを振った疲労で手が痺れてきます。
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⑨ 最近では本当に少なくなった餅投げです。この家の時もたくさんの方たちが集まって頂き棟上をお祝いして頂きました。
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⑩ 小屋組みの写真です。白木建設はこの小屋組みが標準仕様です。
下から梁、二重梁、三引き、高梁、棟木となります。
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⑪ 梁組の写真です。原木に近い木材をきれいに重ねて組まれているでしょう。これが後から家にとっていい仕事をしてくれるんですよ~。
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⑫ 高さの違う梁と桁が複雑に組んであります。これは木組みをする前に全て計算されているんですよ。図板を見れば全てがわかるようにしてあります。
お施主様が見られてもまったくわからない様子です(笑)
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⑬ 野物、梁、桁と化粧で天井に出てくる部分です。よく計算して組んであります。普通は梁は屋根裏にあるのですが白木建設は敷き梁方式により梁を下に持ってきて天井を水平に組んで仕上ます。
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⑭ これも化粧で出てくる梁組みです。複雑に組み合わせることによって上からの荷重だけでなく、ねじれにも対応して十字に組んでいます。
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⑮ 少し色が濃い受桁はこの家のご主人の祖父が70年前に建てた家に使ってあったものを今回この家に使いました。
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⑯ この家は梁、二重梁など原木に近い梁を17本位使っています。最近の家は合理化、システム化といって太鼓梁を使いませんが本当に力持ちなんですけどね。
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⑰ 分かりにくいとは思いますが下側の左から右に入っているのが三引き(さんびき)、その上に十字に入っているのが高梁(こうりょう)、その上に高梁と平行に入っているのが棟木(むなぎ)です。わかりますかね~。
こういう風に組んでないと長い年月、常時かかる瓦の荷重に耐えられませんし、地震のような短期の強い揺れにも耐えられません。
白木建設の建てた家は、数年前の西方沖地震の時、和白に建築中の家と宗像の数々の竣工後の家も無災害でした。その時、絶対にこの小屋組みが強いという事を証明してくれました。だからクドイようですけどこの小屋組みを何度も紹介しているのです。
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⑱ この形が白木建設の標準仕様の小屋組みです。下から桁、二重梁、三引き、高梁、棟木となります。見るからに頑丈そうじゃないですか?
お客様のご要望
平屋でお洒落な家を造りたい。外観は、打ち合わせを密に行い自分の(お施主様)イメージ通りに造ってほしい。内部は曲がり梁を組み化粧梁(梁見せ)として見せてほしい。子供が小さいのでなるべく自然素材を使って造ってほしい。
提案ポイント
【受注のキッカケ】
お施主様の旦那様が私と従兄弟ということもあり、全面的に信頼して頂き受注を頂きました。すべて奥様が計画からイメージ、デザイン、色決めなどをテキパキとやって頂きました。なかなかのセンスの持ち主でした。旦那様は地鎮祭と棟上げの時に現場に来た位で趣味の野球に明け暮れ、ほとんど奥様と私で打ち合わせをやりました(笑)
【施工のポイント】
最近の家には少なくなった大黒柱を採用し、しっかり組んだ木組みに屋根瓦の荷重を掛けることで(安定感を出し)地震時の揺れにも耐え、木組みの特性を活かし適度に揺れることで(木組みが緩いと接合部は破壊されます。)接合部の破壊を防ぎ、揺れが止まった時にはもとに戻る力が働きます。なぜわざわざ重たい瓦を葺くのかというと最近台風の巨大化、竜巻など風害は地震より遥かに高い確率で発生しています。軽い屋根が良いとされていますが、風害には耐えれません。だから私はしっかり組んだ木組みは古代から地震、台風に耐えてきた実績を信じ伝統工法木組みの家を実践しています。実際に数年前の西方沖地震で宗像もかなりの家の瓦などが被害にあってましたが、白木建設が建てた家は一軒も被害はありませんでした。昔も今もしっかり組んだ木組みの家は強いということです。
昔ながらの手刻みした材木を木材のみで釘を使わず組み上げていきます。組みあがった後も金物を使わなくても木組みだけで強度を出します。
お客さまの声
宗像市にある白木建設から車で7分のI様邸。これだけの構造材を使って手刻みして、この家の建築費は他の工務店と変わらないんですよ。
なぜ白木建設はこんなに安くできるのか?それは自社の規模の大きさが小さい為営業マンや事務員さんもいません。だから経費や広告費などを最小限に抑えられます。その抑えた金額分でいい材料を使い、いい仕事をします。それから自社で出来ることはすべて自社でやります。ちょっとした土工事や新築後の外構工事などその他建築工事も自社でやります。この家の外構工事も自社で行いました。全てのお客様が出来上がった自分の家と建築費を見て満足して頂けますよ。
施工概要
- 所在地
- 宗像市
- 構造・工法
- 在来木造軸組(木造在来)
丸太組工法