棟梁の仕事ブログ

【遠賀郡 Y様邸】築45年の入母屋造りの屋根改修再生工事 (入母屋屋根小屋組組替え編)(宗像市 白木建設)

2021.01.05
昨日から作業場を片付けたり後輩のお店のテーブルのサイズを変更して新しくテーブルの足を造って

塗装して取付たり体を慣らしながら今年も始動しています。
昨年からの続きで蟻害のあった入母屋屋根の再生改修工事の桁や小屋梁を組み替えた様子を
ブログにアップしたいと思います。

この太鼓梁を桁に打ち込んだらどの様になって納まっているか解説していきたいと思います。

太鼓梁が桁から桁に掛かって打ち込んでガッチリ組まれた様子です。
太鼓梁の側面に水平の基準墨が見えますかね?墨付けの時にこの基準墨さえきちんと打てれば
曲がった梁や丸太梁などどんな形の木材でも組む事が出来ます。
この太鼓梁や丸太梁の墨付けや刻みはAIでも出来ないと思います。
世界に1つしかない形状の太鼓梁や丸太梁を墨付けて刻んで組めるのはこういう材木を使って
木造建築を造って来た先人の大工さん達からの口伝や直伝によって伝承されてきたからこそ
私達が今 どんな木材でも墨付けして刻む事が出来るのです。
だから私は、この技術を先人の大工さんの様に伝承して行きたいと思います。
その為にはどんなに小さな建物でも増築でも新築でも墨付けして手刻みして家を造る
この作業を絶対に辞めない事これが私の大工としての目標であり多くの大工さんに伝承していく事が
私の夢です。
今年もこんな感じでマニアックなブログになるとは思いますが興味のある方や
ちょっと分かりにくいので質問したい方などドンドンコメント欄や問合せ欄から書込みして
頂ければ同じ志を持ったお客様や大工さんと仕事出来るならこの技術は必ず伝承されて行く
はずです。今年も例年通り信念を持って仕事していきたいと思います。
今年も宜しくお願い申し上げます。

本物の家を追求、探求し伝統を伝承し伝説を目指す! 宗像市 白木建設

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