棟梁の仕事ブログ

週末の事!

2013.03.31
週末は花見シーズンでもあり私も材木屋さんと若手の大工さんと花見ではないですが、居酒屋で木の事やこれからの木造建築のことを語りながら酒もかなり飲みました。私が思うに材木屋さんは木の事が本当に好きなんだな~と。棟上げ前になると最後のお別れに自分が入れた材木をさすりに来ます。(材木を嫁に出す気分なんでしょうね)
そして今日とある特産市場に行ったのですが、恐ろしい光景を見たので紹介します。その特産市場の木造の骨組が見えていたので仕事柄目がこういう所に行きます。木の継手部分が乾燥により木がひねり、(ねじれ)4.5センチほどずれています。これはプレカットにより複雑な仕口をせず胆略化した結果、木の癖を止めれず木が暴れてしまっています。これでは本当の強度は出ません。だから私たちは手を抜かずしっかりとした複雑な加工を手刻みで行い、木組のみで本物の強度を出します。一般的な家は、骨組の加工をプレカットで行いコンピューターで刻みを計算して行うので木の癖や将来どっちに曲がるとか予測できません。この画像の様な事が、自分の家の屋根裏で起こっていたら大変なことですし、恐ろしいことです。でも国が許可して強度があるとしてるんですから本当に恐ろしいことですよね。なんとかしなければ。

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