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⑱この写真は、1階の柱と2階の腰周りを建てた後に2階の柱を建てる前に
1階の柱が垂直に建っているか下げ振りを使って確認している様子です。
この作業を確実に行って2階の木組みをしないと家は真っ直ぐ建ちません。
とても大事な確認作業です。
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①この写真は、大黒柱に差すホゾ先に屋号と所在地と代表の名前と棟梁の名前と携わった大工さんの名前を刻み込んだ様子です。よく古い立派な家やお寺などに棟札と言って建てた年代や屋号棟梁の名前や職人さんの名前などが書かれた札が棟木の下に打ち付けられていることがあります。しかし、残念なことに長年の汚れなどで墨が薄くなり読み取れないことが多いです。しかし、私は大黒柱のホゾ穴の中に綺麗な状態で保存していますので何百年たって家を機械などで解体するのではなく立派な家でいい仕事をしているのでホゾやアリやダボ栓などを一本一本外しながら家を解いてほしいという願いを込めてホゾに名を刻んでいます。
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②この写真は、大黒柱に差すホゾ先に棟上げの日付けや祝 上棟やお施主様の名前を刻み込んだ様子です。何百年後に誰がいつ頃建て、誰が造ったのかが解るはずです。
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③いよいよ棟上げ当日の建て方です。リビングの7mの梁を受けるため敷梁を柱に差した状態で建てます。
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④7mの梁にロープを掛けてクレーンで吊れるように準備している様子の写真です。やっぱり長いですね~。でも家の為にはいい仕事してくれるんですよ~。
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⑤この写真も7mの梁をカケヤで叩いて納めている様子です。
梁の元口側は柱に差し、末口側は先に建てていた敷梁にピッタリ納まりました。
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⑥この写真は6mの梁を柱に差すためクレーンで吊り上げている様子の写真です。写真左側の柱の仕口を注意して見ておいて下さい。
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⑦この写真も6mの梁を両端の柱に差している様子の写真です。
写真左側の柱の仕口は重ボソといって最初に敷梁を差しその上に重ねて軒桁などを差す時に使う仕口です。白木建設はこの仕口をよく使いますが今ほとんど見なくなりましたね~。しかし昔の建物にはよく見られます。ということは100年持つと証明されているということですよね。
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⑧この写真も6mの梁をピッタリと納めた直後の写真です。
写真手前と奥の梁の上から3センチ角のホゾが出ているのが見えますかね?
この部分に軒桁が重なるように差さってきます。梁と軒桁は交わった状態で重なりますので十字方向から軒桁が差さってきます。
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⑨この写真は、4mの梁を柱にカケヤで叩いて打ち込んでいる様子の写真です。今紹介してきた4本太鼓梁はすべて化粧梁として1階のリビングの天井に現わします。7mと6mと4mの太鼓梁の安心感と存在感は半端じゃないですよ。
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⑩この写真は、南側のバルコニーの床部分を受け1階部分に柱が建てられない桁梁を柱に打ち込んでいる写真です。この横架材は持ち離し部分が長いので軒桁成より桁梁の方が成が高いので待ちアリの仕口にして軒桁が納まって来るのをまちます。
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⑪この写真は南側の桁にバルコニーの大引を差した状態でクレーンで吊って納めようとしている様子の写真です。
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⑫この写真は⑪の写真で紹介した待ちアリに桁を打ち込む為アリの位置を合わせてなおかつ通し柱にホゾを差そうとしている写真です。いろんな兼ね合いがあるのでこういうところは大工さんの腕の見せ所です。
ちなみに桁の上で作業しているのは私です(笑)
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⑬この写真は、角の通し柱に桁を2本差してなおバルコニーの大引を差してクレーンで吊って納めようとしている様子の写真です。
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⑭この写真は、⑬で紹介した角の通し柱と2本の桁を納めたあとバルコニーの大引を受ける桁を打ち込んでいる様子です。
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⑮この写真は北東の角の通し柱と桁を差した状態でクレーンで吊って土台に柱を叩き込んでいる様子です。
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⑯この写真は、敷梁の上に2階の床を支える桁梁を打ち込んでいる様子です。
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⑰この写真も約5mの桁梁を大工さん4人で打ち込んでいる様子です。
最近こんな感じで棟上げしている家が少なくなりました。
なんとかしないと本当に職人不足になってしまいます。
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⑱この写真は、1階の柱と2階の腰周りを建てた後に2階の柱を建てる前に
1階の柱が垂直に建っているか下げ振りを使って確認している様子です。
この作業を確実に行って2階の木組みをしないと家は真っ直ぐ建ちません。
とても大事な確認作業です。
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お客様のご要望
太陽光発電とオール電化住宅と省エネ住宅で骨組みは、もちろん伝統工法木組の家で手刻みして、一階に大空間のリビングダイニングを造り、二階に子供部屋や寝室を造り、屋根は太陽光パネルを乗せるので片屋根にして屋根面積を大きく造って欲しいという要望があったので全てを満たすために私が間取りなどお施主様と打ち合わせして設計しました。
提案ポイント
【受注のキッカケ】
最初はリフォームの依頼で打ち合わせを進めていたのですが、間取りを大幅に変更するには限度がありリフォーム費用もかかるのでリフォームと新築どちらがいいか検討した結果新築することになり依頼していただきました。
【施工のポイント】
伝統工法木組の家で最新のオール電化住宅や太陽光エネルギー住宅や省エネ住宅を造るというのをコンセプトに設計して骨組みはもちろん伝統工法木組の家です。1階のリビングとダイニングがとても広い為2階の床組を持たす為に6.5mと5.5mの太鼓梁を敷き梁として2階の腰組を支えています。
リビングには7寸角(21cm)の桧の大黒柱が2階までそびえ立っています。
お客さまの声
この家を建設している時に集合住宅に仮住まいしていたお施主様より仮住まいは木造じゃないので早く木の家に住みたいと仰っていました。やはり非木造の家は無機質な感じで居心地が悪いと仰っていました。竣工した新しい家に住まれたお施主様が断熱も最高で木の家は本当に住み心地が良いと仰っていました。
このお宅には薪ストーブが設置されていますが1階から2階まで約22から23度位で非常にあったかいとお施主様が仰っていました。。これも断熱効果が良い証ですね。
施工概要
- 所在地
- 糟屋郡篠栗町
- 家族構成
- 大人2人子供4人
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 200%
- 構造・工法
- 在来木造軸組(木造在来)
- 敷地面積
- 70坪
- 延床面積
- 55坪
- 間取り
- 5DK以上