棟梁の仕事ブログ

父子鷹!

2013.06.25
この前、現場に親子で家具を取付に来られた家具屋さんの話です。親父さんが60代、息子さんが30代くらいでしょうか?親父さんは、私達には人当たりはいいのですが、息子さんには「おい!そこ測れ! どこ測りようとか?」 「おい!ちょっと持っとけ!押し付けて持っとかんか!」 「建ちはどげんか?ちょっと見てん!そこやない!どこ見よるとか!こっちたい!」などかなり分かりにくい指示を出し親父さん主導で家具を定位置まで持っていくため微調整していました。
息子さんえらいな~。自分ならとっくに親父に「指示がわからん!」と親父に言っているはず。
いよいよ取付です。相変わらず「おい!そこ締めろ!早よせんか!」 「キリもんどけ!そこやない!どこさいもみようとか!」 
「押し付けて締めろよ!呼びよるか!締めすぎんなよ!出るぞ!」 息子さん!ついに「わかっとう!」やりました。親父さんまったくヒルムことなく「ちょっとそこ測らせろ!」と息子さん「ちょっ!差し金危ない!こっち向けんで!」親父さん即「わかっとう!」
私と親父ならとっくに手を止めての口喧嘩で弟子君が掴み合いになるんやないかと心配するくらいです。
うちの協力業者の中には左官さん、板金屋さん、この家具屋さんと父子鷹がいます。親父さんはみんな団塊の世代でみんなこんな感じです。息子さん達は、みんな理不尽な怒られ方をしています。私も棟梁になる前(すべて任してもらえなっかった頃)は、こんな感じでした。でもその道で40年近くやってきた人たちです。技術は本物です。息子さん達!早く親父さん達から全部任してもらえるように頑張りましょう!そしてこの素晴らしい本当の技術を継承して後世に伝承して行きましょう!


  1. 親父さんが心配そうに見守るの図。        

    バッチリ取り付きました^_^

最新記事

アーカイブ