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① ベタ基礎の上に床暖房用の断熱材にポリブレン管を配管してコンクリートを打設する前の写真です。
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② 今は少なくなった墨付の写真です。木材のクセを1本1本見て適材適所に使うように墨を付けていきます。
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③ これも今では少なくなった職人さんが魂を込めて刻んだ太鼓梁です。主に屋根瓦の荷重を支えるため、張り上がった曲がった梁を使用します。横幅も広いため梁として組み上げられると100年以上いい仕事をしてくれます。
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④ いよいよお施主様の家に命と魂を吹き込む棟上げです。カケヤで叩き込んでいるのは一番大事な大黒柱(八寸角)です。これもまた少なくなった昔ながらの構造です。一家の大黒柱は昔から強く太いものでした。(一家の主人も)何とかせねば・・・。
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⑤ この家は棟が上がるまで3日かけて組み上げました。もちろん釘や金物は使わず木組みだけで組み上げていきます。
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⑥ 無事に棟が上がりました。瓦屋根の荷重を支えるため、下から梁、二重梁、三引、高梁、棟とやじろべぇの様な形で上からの荷重を分散します。梁組の写真が残ってないのが残念です。
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⑦ 屋根瓦葺き完了です。木組みの家は屋根の荷重がかかって初めて強度が出ます。瓦葺きの家はじっくり造りこんで行かないといい家にはなりません。
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⑧ 大屋根の瓦の荷重を支える敷梁、梁、二重梁、三引、高梁、母屋、棟です。この組み方が昔ながらの和小屋組といいます。白木建設が建てる全ての家に採用しています。お陰で西方沖地震の時、和白に新築していましたが、何一つ壊れませんでした。
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⑨ 玄関収納は杉材で白木建設の代表の手造りのオーダーメード家具です。
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⑩ リビングです。デザインは全てお施主様が決められました。
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⑪ 玄関ホールです。床は桧の縁甲板です。一際太い柱が大黒柱です。壁は土壁の上に聚楽仕上げです。長く住んで頂くため化粧合板類は一切使っていません。
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⑫ 天然無垢材、桧の階段です。階段かけるのに失敗は許されないのでさすがにシビレました。
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⑬ これも今は造るお客様が少なくなった座敷です。日本人のおもてなしの心は座敷に招かないと伝わりませんよね。それぞれの家の大事なお客様は座敷に通すのが良いと思います。
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⑭ 書院です。飾りではなく本当に書を書かれているそうです。丸窓からもれる明かりがお洒落です。
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⑮ 本軒の入り母屋造りの堂々たる玄関です。
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⑯ 下から見た玄関の軒と2階の裳階(もこし)、2階の軒が綺麗です。
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⑰ 薬医門です。屋根の反りが優美です。
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⑱ 白木建設、渾身の家が出来上がりました。千鳥破風屋根の反りが優雅ですね。
お客様のご要望
お施主様は、今までに何軒か家を建てておられ行き着いた理想の家が、伝統工法の家、木組みの家で本格木造入り母屋造りで最低100年持つ家を建ててほしい。全室床暖房完備。高気密高断熱住宅、土壁の家を建ててほしい。自然素材の家を建ててほしい。
提案ポイント
【受注のキッカケ】
福岡市近郊で本格和風入り母屋造りを建てれる工務店を数年探されていたが見つからず、知人の紹介で弊社に来られ弊社の竣工物件を3軒ほど見てもらい気に入ってもらい受注して頂きました。
【施工のポイント】
一番大事な構造体の木材は全て国産和木で柱はヒノキ材、桁梁材は杉材で構成しています。構造体はプレカットを一切行わず、すべて昔ながらの手法で職人さんによる手刻みです。壁は自然素材の土壁です。仕上げ工事は職人さんが細部まで気を配り日本のわびさびの文化を活かした座敷を造りました。
お客さまの声
昔ながらの日本の家は快適です。仕事から帰って来ると桧の香りが出迎えてくれるそうです。会社がコンクリートの建物なので木の家の良さが良く分かるそうです。土壁の家は、夏涼しく、冬は暖かいそうです。今でも大事に大事に使って頂いているそうです。
施工概要
- 所在地
- 福岡市早良区
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 200%
- 構造・工法
- 在来木造軸組(木造在来)
丸太組工法
- 敷地面積
- 150
- 延床面積
- 70
- 間取り
- 4LDK
- 竣工
- 2008年8月